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灰谷健次郎先生が逝く

作家・灰谷健次郎先生がお亡くなりになった。

小学校の頃、「先生のつうしんぼ」と言う宮川ひろ先生の書いた児童書を読み、子供達と同じように揚げたてのコロッケを買い食いする先生の子供の目線からみた教育論がとても好きになりました。それから何年かが過ぎ、古本屋で見つけた灰谷先生の文庫本「兎の眼」を衝動買いし、瞬く間に教育に悩み続ける、魅力溢れる先生達が好きになりました。清掃工場の従業員達が住むエリアで育った「鉄つん(鉄三)」には先生達と共に、「蠅は汚い」と言う偏見を払拭させられました。「鉄つん」が蠅の種類毎に繁殖日記をつけ、汚いとされていた蠅のごく一部以外は、他の昆虫と同じくして花の蜜を吸い生きている事を知った時、何事も偏見を持たずに考察する事の重要性を教わった気がします。

今ではカバーは無くなり、本自体が黄みがかったりシミや丁合が解けたボロボロの文庫となりましたが、大人になり書店に勤務して注文したハードカバーよりも、このボロくなった新潮文庫がとてもいとおしい気持ちです。

一人遊びが好きな俺が殺伐とした思考に飲まれる時には、いつも自分を振り返る事を促してくれた「兎の眼」。名作は数あれど、心から「珠玉」と思える本でした。

亡くなってしまった灰谷先生が、来世でも子供達を、大人になった子供達を後押ししてくれるような…そんな作家・先生に生まれてくる事を心から願いたいと思います。

灰谷先生、本当にありがとう。

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